愚慫空論

安倍首相にAI導入を求める記事が興味深い件について。



BLOGOSで興味深い記事を見つけました

 『安倍首相殿。日本再生のためにいますぐ政府にAIを導入してください』

2月9日発表の文章ですから いささか周回遅れですが
読者にとっては読んだ時が新鮮な時ですから


僕にとって何が興味深いかと言って
それは この記事の書き方

 「構え」

です。

記事の内容はについては 一言

 その通りだと思います。
 以上、終了。



AIすなわち人工知能が発達してきて
機械が得意とするのは 事前に予想されていた単純作業ではなく
むしろ複雑な(はずの)意思決定だということが明らかになってきました

社会が機械化すると 単純労働が人間から機械に奪われる
そうした現象は すでにずっと以前から進行してきています

人間はどのような条件が成立した時に 機械に仕事を奪われてしまうのか?

 人間の仕事を機械ができるようになったとき

が これは必要条件です
必要条件が満たされたからといって 必ずしも現象が出現するわけではありません
十分条件は

 機械のコストが人間のコストを下回るとき

この際のコスト計算はどのようになされるのかは
また大きな問題なのですが ここではスルーします

 必要条件は工学的条件
 十分条件は経済学的条件

と言い換えることも可能です
さらに言い換えるなら

 現実(自然)現象
 虚構(言語)現象


取り上げた記事 および 記事のリンク先の記事のキモは

 知的労働のほうが単純労働よりも十分条件が成立しやすい

です
理由はカンタンで

 知的労働者は給料が高い

骨子はたったそれだけ です


「たったそれだけ」のことをなぜ

 安倍首相殿。日本再生のためにいますぐ政府にAIを導入してください

なんてタイトルで書いたのか
そこが興味深い

筆者にとって この記事は
 ガチ?
 ネタ?
どっち?

内容的には ネタもガチもありません
だけど 人間が書く文章には 
ガチとかネタとか
人間的なものが出てきます

ぼくには この記事はネタに思えて仕方がありません
繰り返しますが 内容ではありません
記事を社会に問う その「構え」が です


ぼくの読みはあくまでぼくの主観です
だから 普遍的だと主張するつもりはありません

いえ 本当はあるんですけど(^_^;)
そうは受け取られないだろうと思いつつ それでも書きます

筆者は ガチで提出することを 無意識のうちに怯えたんじゃないのか
だから ネタとして「消費される」体裁で 文章を提示した

だとすると 筆者を怯えさせたのは何か?


どれほど合理的だといっても このような提案がすぐに採用されるわけはありません
仮に採用されるにしても 相当の紆余曲折が見込まれる
ある程度 人間社会のことを識っている者なら 容易に理解できることです

問題は 紆余曲折のあり方です
意思決定に機械を導入するという「意思決定」には 時間がかかる
「意思決定」を阻害する者の存在が予想されるから

それは何者か?
〔人間〕です

自分の給料を取り上げる相手は「敵」です
相手にその意志があろうがなかろうが 「敵」 です

畑に繁茂する「雑草」は
「雑草」とひとくくりで呼称される個々の植物種は
畑の作物の生長を邪魔しようとする意志などもちません
だけど 人間は それらの植物を 「敵」 認定します

「雑草」という名称は 「敵」認定の証

 
ヒトは こういうことにはとても敏感です
 己が不機嫌になってしまうことには 理解に先立って不機嫌なんです
 理解を経て不機嫌になるという過程を踏まない
 先立って不機嫌になり 理解を拒むという態度に出る


ぼくは 少し前にこのようなことを書きました
筆者が怯えたとすれば それはおそらく「不機嫌」でしょう
他人の気持ちを先天的に把握できる回路を持つ「ニューロティピカル」は
「不機嫌」が事前に予想できるのではないか
予想できるがゆえに 無意識のうちに「不機嫌」を回避しようとし
「不都合」な真実を含む記述に ネタという体裁を施すことになる――

以上はあくまで ぼくの主観です
主観ですが ある意味 事実でもある
ぼくにはこんな芸当はできないし そもそもそういう発想がない
安倍首相批判のネタとしてAI導入を提言することはあるかもしれませんが
安倍首相をダシに使ってネタにするというようなことは 思いつかない

いえ 「思いつかない」のでなくて「思いつけない」です たぶん
「不機嫌」をうまく察知できませんから


当記事は 実は 前記事の続きです
そして次に続きます



次で前回『マチネの終わりに』との関連を紐付けるかつもりですが
さて どうなるか 書いてみなければわかません (^o^)
最終的には『サピエンス全史』シリーズにも絡む構想ですが
これも 書いてみなければわからない...

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