愚慫空論

『サピエンス全史』 その0


やっと、『サピエンス全史』を語る段になりました。

 


何度かに分けて語ることになります。
幾度になるのかは、現段階では僕にもわかりません。
いつものように気ままに書き連ねさせてもらいます。


『サピエンス全史』の読書は、僕にとっては「ミッシングリングの発見」です。
『サピエンス全史』によってつながった僕の体系を記すのが、当記事およびその続きの目的です。


 〔世界〕
 〔社会〕
 〔システム〕
 〔人間〕
 〔ヒト〕

体系を語るのに、これまでも用いてきたキーワードです。
今後は、キーワードを中立的に用いるにあたっては“〔 〕”の括弧記号を用いることにします。

各キーワードの定義らしきものも記しておきましょう。

〔世界〕:あるとあらゆるもの全体。客観的に存在するものも、虚構上に存在するものも、すべて。
〔社会〕:コミュニケーション可能なものの全体。
〔システム〕:コミュニケーション可能なものなかの、虚構上のもの。
〔人間〕:虚構とのコミュニケーションが可能になったヒト。
〔ヒト〕:生物種としてのヒト。


〔世界〕は〔世界〕でしか、ありえません。
〔ヒト〕もまた〔ヒト〕でしか、ありえない。
〔世界〕も〔ヒト〕も、「あるがまま」でしかありえないからです。

ただし、あるがままにしかありえないには、限定が付きます。
生物学的にいう進化が有効であるようなタイムスパンでは、〔世界〕も〔ヒト〕も変化していきます。
進化しても、それはそれで「あるがまま」とは言い得ますが、そこは除外して考えることにします。

〔社会〕〔システム〕〔人間〕は、逆に「あるがまま」ではありえない存在です。

なぜ「あるがまま」になれなくなったのか?
カギは認知革命にあります。
詳細は後述します。

認知革命によって〔社会〕は〔世界〕から分離した。
同時に〔システム〕の萌芽もあった。
分離した社会は〔世界〕とのあり方で、〈社会〉もしくは【社会】になる。

〔世界〕と順接の関係にあるのが〈社会〉。
〔世界〕と逆接の関係にあるのが【社会】です。



本書は上下2冊4部構成になっています。

第1部 認知革命
第2部 農業革命
第3部 人類の統一
第4部 科学革命

とりあえず構成の順に進めるつもりですが、とりあえずです。

この構成で面白いのは、第3部に 「人類の統一」が入っているところです。
本書によれば、人類は3つの大きな革命を経験した。
認知革命、農業革命、科学革命の3つです。

その3つの革命の、第2と第3の間に「人類の統一」が入っている。
この構成の意味するところは何か?


〔システム〕は認知革命で萌芽します。
大きく発展するのは、農業革命以降です。

〔社会〕と〔システム〕は連動します。
すなわち、
 〔システム〕が〈システム〉だと〔社会〕は〈社会〉だし、
 【システム】であるなら【社会】になるということです。

農業革命で〔システム〕は【システム】へと変貌し、発展した。
その【システム】が、人類を統一へと導く原動力になっている。
第3部に「人類の統一」が入る意味です。


では、第4部の意味は?
ここを語るのは、かなり先のことです。
意味が未確定だから。


順接/逆接のカギは〔システム〕にあります。
〔システム〕が〈システム〉だと〈社会〉だし〈人間〉です。
【システム】だと【社会】だし【人間】になる。
人間が人間である以上、全部地続きです。

ただ、〔世界〕と〔システム〕が地続きであるかは、微妙なところ。
スケールの順でいうならば

 〔世界〕 > 〔社会〕 > 〔システム〕 > 〔人間〕=〔ヒト〕

ですが、誕生順でいうと違います。

 1.〔ヒト〕/〔社会〕
 2.〔人間〕/〔世界〕/〔システム〕。

2.を生み出したのが認知革命です。

また認知革命は、〔ヒト〕に起こった現象だと言えます。
〔ヒト〕は認知革命によって〔人間〕になり、同時に〔世界〕と〔システム〕を生んだ。
つまり〔世界〕と〔システム〕は兄弟です。双子の兄弟。似ていない兄弟です。

血縁の濃さでいうなら、親子関係のほうが兄弟関係よりも濃いといえるでしょう。
親子は間違いなく「地続き」ですが、兄弟はそうとは言えない可能性がある。

その可能性が、どちらに振れるか?
振れ方で順接にもなれば、逆接にもなるのです。


では、次に、認知革命へと斬り込んでいきます。

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