愚慫空論

【空気】化による「糞捨て場」


「コミュニケーション」のためのツールとして「言葉」。
〈コミュニケーション〉のための〈言葉〉。
【コミュニケーション】のための【言葉】。

〈言葉〉と【言葉】は同じもの、というより、「言葉」のなかに〈言葉〉と【言葉】の両方の要素がある。
どちらを観て、どちらを受け取るか。そして、どちらに返すか。

〈言葉〉に〈言葉〉で返す。 楽しいおしゃべりとか。感情的な口喧嘩とか。
【言葉】に【言葉】で返す。 冷静な議論。
〈言葉〉に【言葉】で返すのもあるし、【言葉】に〈言葉〉で返すのもある。いろいろグラデーションがある。
そうしたグラデーションを使いこなすことが出来る能力が、コミュニケーション能力。


以上を踏まえて、

『なぜ日本のネット空間は「2ちゃんねる的」なのか』(第三の波平ブログ)

日本人の「空気」による同意を目指すネット空間

ネットコミュニケーションはフラットな空間として設計されているために、基本的に「上からの声」はない。すると「空気」による暗黙の同意を目指すことになるが、テクストのみのネットコミュニケーションでは「空気」は伝わりにくいというフラストレーションが絶えず、日本のネットコミュニケーション空間に生まれ続ける。

日本のネットコミュニケーションは絶えずいかに「空気」を伝えるか、「空気」を操作するか、を元に作動している。空気は論理的な一発言では伝わらない。コメントが連続することで生み出される。それも論理的であるよりも感情的、刺激的なコメントによって。



「空気」は、〈言葉〉によって生まれる。〈言葉〉だけではないが。
「空気」を伝えようとするのが〈言葉〉である。
なので、本来、「空気」は〈空気〉なのだが、それが【空気】になってしまうのが日本的。
「空気」は本質的にはフラットな〈空気〉であるのに、【空気】は序列的。

例えば「スクールカースト」のような問題は、【空気】によって引き起こされる。

  『スクールカーストとは?』(NEVERまとめ)

日本で〈空気〉が【空気】化しやすいのは、まず、日本語の基本構造が〈言葉〉的だから。
蠱物(まじもの)としての言葉蠱物(まじもの)としての言葉
(1989/10)
佐々木 孝次

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そもそも【言葉】的な欧米の言語は、まずもって「空気」が生まれにくい。

しかし、それだけが【空気】化の条件ではない。
「ミスマッチ」がある。
「近代」と「日本」のミスマッチ。
日本的「空気」が「近代」に引きずられて【空気】化する。
特に「学校」が、システマチックに〈空気〉を【空気】化していく。

日本のネット空間は、〈空気〉が【空気】化していくことの副作用として生まれた。
2chは、【空気】化への抵抗の場。
ネトウヨやブサヨなどの政治的言論ふうの場は、【空気】化への場。
いずれにせよ、【空気】化によって生じる情動的な「糞」の捨て場である。

「糞」を“ゴミ”としてみれば、2ch批判になる。
【理性】的で、近代的視線である。

「糞」を生命の自然な作用だと捉えると、2chは巨大な「セラピー」の場だと捉えることができる。

ツイッターやFacebookのようなネット空間は現実世界にリンクしやすいように設計されているから、「糞」を捨てにくい。
2chやブログはフラット設計で匿名性が高いので、捨てやすい。
なので「糞捨て場」になる。

現在の学校も「糞捨て場」になっていると思われる。
コミュニケーション能力の高い者が低い者へ「糞」を押しつけるという意味での「糞捨て場」。
糞まみれにされた者は学校という場から逃げ出すが、
しかし、「糞」を捨てないわけにはいかないので、
次々に「糞」を押しつける相手を探すことになる。

いつから糞が糞になってしまったのか?

コメント

(+_+)

こどもの物理的な世界は広くないですからねぇ。
しかも、おとなが「糞」はパブリックに堂々と捨ててますから、まさか自分のやってることが悪いなんて思わんでしょう。
もちろん、理想的じゃないとは思ってるでしょうけど。

すぺーすのいどさん

>おとなが「糞」はパブリックに堂々と捨ててますから

【大人】は糞をパブリックに捨てるだけではなくて、子どもに押しつけていますよね。
純粋な子どもは、糞をありがたく頂戴してしまって、糞を糞だと感じなくなってしまいます。

ハラスメントは連鎖する...

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