愚慫空論

放射能無主物を主張する法律家はアイヒマンか

改めて東電の放射能「無主物」の主張について。今回は、東電の主張を実際に執り行っている法律家について。

 【経済の死角】 トンデモ裁判、呆れた論理東電弁護団それを言っちゃあ、おしめえよ (現代ビジネス)

こちらの記事を読みながら思った。法律家というのはアイヒマンなのだ、と。

アドルフ・アイヒマン

アドルフ・オットー・アイヒマン(Adolf Otto Eichmann[1]、1906年3月19日 - 1962年6月1日)は、ドイツの警察官僚。国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の親衛隊(SS)の隊員。最終階級は親衛隊中佐(SS-Obersturmbannführer)。ナチ政権によるユダヤ人の組織的虐殺の歯車として働き、数百万の人々を強制収容所へ移送するにあたり指揮的役割を執った。自らの職務に対する生真面目さの一方、無責任な服従の心理を持つ人格の典型として有名。(Wikipediaより


東電の主張をサポートする、いや、おそらくは実質的には主導的役割を果しているであろう、某有名弁護士事務所の面々。「 自らの職務に対する生真面目さの一方、無責任な服従の心理を持つ人格」な人たちなんだろうな。「長島・大野・常松法律事務所」の人たち。

アイヒマンは、その手でユダヤ人たちを殺したわけでない。それは組織の別の人間がやった。アイヒマンのしたことは、その虐殺を効率よく行なっただけ。命令に従って。

ナチス・ドイツ崩壊後に逃亡したアイヒマンは逮捕され、裁判にかけられた。彼は最後まで無罪を主張した。実際に殺してはいない。命令に従って忠実に職務を遂行しただけ。

彼の主張は当然受け入れられなかった。受け入れられるはずはない。多くのユダヤ人が彼の指揮した組織によって殺されているという事実があるのだから。

翻って、東電「無主物」裁判。訴えたサンフィールド二本松ゴルフ倶楽部は現実に経営が傾いている。原因は明らかに東電にある。裁判所もそのことは否定していない。東電ですら、その事実は否定しきれない。

東電は除線も賠償もしたくない。当たり前といえば当たり前だが、それは身勝手を当たり前と言うに等しい。ただ弁護を依頼された弁護士は、依頼人の身勝手を批判するわけにはいかない。身勝手とわかっていても弁護するのが弁護士の義務。それはわからなくはない。だがその論理は、アイヒマンの論理である。

アイヒマンの論理はイスラエルでは通用しなかった。ナチス後のドイツでも通用しないだろう。が、ナチスドイツなら通用しただろう。理由は単純明快。敵か味方か。

裁判所は東電の論理を判断を下すにあたって採用はしなかった。だが、結果としてみれば、サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部の当然の要求は退けられた。身勝手によって被った被害を賠償せよ、という当然の要求が。

裁判官にとってもこの判断は職務に忠実にということではあるのだろう。だが、もしそうであるなら、裁判官の職務とは何か。裁判官は法と良心の独立に従うと憲法に規定されているが、この「良心」とはなにか。問わずにはいられなくなる。裁判官は一体、誰に忠実なのか。結果から推察すれば、「敵」に忠実なのでないかと疑わざるを得ない。

「一人の死は悲劇だが、集団の死は統計上の数字に過ぎない」

これは裁判の折りにアイヒマンが残した言葉だそうだ。この言葉は哀しいかな、真理の一面を突いてはいる。だが、あくまで一面である。全面ではない。一部であるがゆえに、通用する場所と通用しない場所とがある。味方には通用する。敵には通用しない。敵味方をなくそうと思うのなら、通用させてはいけない。

今の日本はどうだろうか。もし通用するというのであれば、日本国は日本人の敵になったということだ。

コメント

掃いて捨てるほど…

いますよね?
アイヒマンみたいなひと。

少し違うのは直接 殺せ とは言わないことかな?

身にしみて

司法も「象牙の塔」。当然の常識が通用しない世界。
これは民事にも裁判員制度が必要だと証明した一例ですね。

有司専制

・すぺーすのいどさん、おはようございます。
・いごっ草さん、はじめまして。ですよね?

明治維新以来、日本は官僚を中心とする有司専制国家です。有司たちのつくる共同体が支配する国です。象牙の塔も有司の一。裁判所もそう。某弁護士事務所もそう。

有司共同体の構成員たる資格は「アイヒマン」です。権威への生真面目かつ無責任な服従。

いごっ草さんのHP拝見しました。同じような体験をしたわけではないのでお気持ちは察するばかりですが、怒りの理由は共有できると思います。有司としてではなく、同じ人間として対応して欲しい。だからまず、過失に対しては真摯な謝罪を。そこがスタートラインですよね。

だが彼らはそのスタートラインに立とうとしません。人間であるより有司共同体のメンバーである方が重要だから。そういった連中は「敵」という以外に呼びようがない。こちらは決して「敵」にしたかったわけではないのに。むしろ信頼していたのに。

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