愚慫空論

ソーシャルメディアに送金機能は必要ない

Twitterが狙うのは「送金のプラットフォーム」

社会を動かすエンジンになるっていうのは、金銭が動くプラットフォームになるって事なんですね。先に結論を言ってしまうと。「ITでなにがブームになりますか」って聞かれるんですが、これから「寄付」とか「NPO」とか、そういうものがブームになる、カジュアル化していくと思うんです。寄付の時代が来ると思っていて、寄付を動かす、寄付のきっかけになるのが、行動をしているのが見えやすい人。その人に対して、善意が集まっていく、金銭的な価値もつながっていくことで、個々の活動がしやすくなっていく。それが社会を動かすエンジンになり、全ての行動をソーシャルメディアで速やかに報告し、善意をマネタイズしていく。そうすると何がいいかというと、物事の実現速度が速くなっていく。


津田大介氏の展望にはほんの一部を除いて同意する。津田氏はソーシャルメディアによって「共感の時代」がやってくると言っている。私もはやくそんな時代がやって来て欲しいと願っている。

だが「共感の時代」は「寄付の時代」ではないと私は思う。そうではなくて「商品購入と寄付との区別がつかなくなる時代」だと思う。そう捉えれば、ソーシャルメディアに必要なのは決済機能であって、もうこれは実現されている。特に送金機能は必要ない。

共感が寄付に結びつく。寄付とは「共感への対価の支払い」であろう。この捉え方は津田氏も私と同じだろうと思う。だが、津田氏はそこを「寄付」と考えてしまうから、寄付のハードルを下げる必要性を感じし、ソーシャルメディアによってそれがなされる、つまりソーシャルメディアに送金機能が必要だと考えるようになる。

その考え方自体は間違っていない。

だが、「共感への対価の支払い」ならば、別に「寄付」と捉える必要はない。情報商品を購入するのだと捉えればよい。ただ、寄付的商品購入では、価格の決定権を消費者側に委ねる。情報提供者側がそのように考えることが出来さえすれば、これはソーシャルメディアに送金機能などなくても、すぐに実現できる。決済機能がありさえすればよいのだから。

 関連記事:共感がおカネを集めるのであるなら
        『街場のメディア論』を読んでみた

ハードルは情報提供者の「思考の枠」でしかない。

Facebookで誰かの活動をみて、「いいね!」を押すたびに10円が募金されたらどうなるか、・・・


10円で寄付的購入ができるのであれば、そうしたい情報はいままでも山ほどあった。特にフリーで活動されているジャーナリスト諸氏の情報はそうだ。だが、それらは商品として取り扱われてはいなかった。そのかわりに寄付が求められた。そうした姿勢は諸氏の志から出てくるのはわかるけれども、やはり寄付へのハードルは高い。面倒だし10円というわけにはいかない。

だから、ワンクリックで寄付を。津田氏はそう考える。同意する。だが、そこには

ソーシャルメディアでの資金移動。資金移動というのは、銀行しか認められていないので、そういう規制がどこまで緩くなっていくというのはありますが


「寄付」は資金移動だから規制がかかる。でも、商品決済なら、できる。ワンクリック10円で、「商品」を購入することができるようにすればいい。

具体的には以下のような形式を考えることができよう。

既存の有料情報記事の一般的な体裁は、前段に商品情報のさわりが紹介されていて、商品購入を促すようになっている。本格的に情報を閲覧したいのなら、消費者は商品の決済手続きに進んで商品を購入し、それでやっと情報の核心部分を閲覧できるようになる。

これを形式はそのままに、体裁を少しだけ変えればよい。前段に情報の核心部分をすべて記述してしまう。これはだれでも無料で閲覧できる。その「無料商品」に共感したら、商品の決済手続きへと進む。ここはワンクリックが望ましい。そして後段の閲覧。「商品のご購入ありがとうございました」。 これだけでいい。

これならば、ワンクリック寄付とワンクリック購入は、送金か決済かという法的な違いはあるだろうけれども、事実上まったく同じことである。情報提供者にとっても、情報購入者にとっても。情報購入者は寄付者である。

どうだろう? この方法ならば、今すぐとはいわなくても、規制緩和など気にすることなく、ソーシャルメディアの送金機能実装を待つまでもなく、実現できると思うが?

コメント

これはなかなかいいアイデアですね♪

>前段に情報の核心部分をすべて記述してしまう。これはだれでも無料で閲覧できる。その「無料商品」に共感したら、商品の決済手続きへと進む。ここはワンクリックが望ましい。そして公団の閲覧。「商品のご購入ありがとうございました」。 これだけでいい。
<
なんなら思い切って、無料全公開+ワンクリック決済でもいいかもしれません。 (^o^)
津田さんの言う「募金」じゃなくて、「決済」として。
レストランや飲み屋だって、飲み食いした後にお金払いますからね。

ただ、たかだか10円とか思ってクリックしてると、1ヶ月後に累計がエラい金額になってる可能性があるので、その月の決済累計が一目で分かるようになってるとありがたいですね。

アキラさんの記事だって買いますよ

10円でいいなら、ですが (^o^)
いや、もう少し払ってもいいかもしれない (^_^;

そして公団の閲覧。「商品のご購入ありがとうございました」。 これだけでいい。

「公団」じゃなくて「後段」でしたね(苦笑)

なんなら思い切って、無料全公開+ワンクリック決済でもいいかもしれません。

いいですよね。アキラさん、やりませんか?

FC2ブログはできそうなんですよね。やってみるかな。

レストランや飲み屋だって、飲み食いした後にお金払いますからね。

う~ん、それはちょっと違うんですよ。確かに後払いだけど、飲み食いした後に払わない、あるいは値切るという選択はなしでしょ? 共感による寄付的購入とは、「お代はお任せ」です。“納得のいく額をお支払いください”と。

リアルなモノでは、ちょっと無理ですよね。でも、再生産のコストがほぼゼロのデジタル情報なら、これでもいけるはずなんですけどね。

ただ、たかだか10円とか思ってクリックしてると

私のもともとの発想は、「枠で購入」だったんです。つまりですね、例えば1000円で有料情報の「塊」を購入して、好きなだけ閲覧して、後から1000円を分配する。100回クリックしたなら1クリック10円ですよね。

こうした方法を考えたのはツイッターはフェイスブックなんかが登場する以前、「共感消費」なんてことが言われ出す前のこと。でも、今でも有効だと思っていますけど。これだと「塵も積もれば」なんてことはない。消費者にとっては有利な制度ですよね。

もしくは、仮に100回クリックしたらアラートが出て、その時点で再確認して決済という方法もありでしょう。共感は得てして「その場の勢い」になりやすいですから、一度間を置いて自分が共感したものを他と比較しつつ改めて見直してみる、というのは良いと思います。システマチックに自省を促しますからね。

なるほど

最初に「枠で購入」という形もあるんですねぇ。なるほど。
そうすると、あんまりクリックし過ぎると1つの投稿への分配が減るわけですね。

有料記事(笑)、購入クリックしてみました。
ほんとだ、購入できるようになってますね。
「購入しないように」って言われたので、その先行ってみませんでした。 (^o^)

大道芸への投げ銭のようなものがネットで実現されればいいと思っています。払うかどうか、いくら払うかは見た人が決めるということです。

今の日本のブログでも送金は不可能ではないのですが、ユーザーがサービスごとにいちいち登録して、決済しなければいけないという点が、決定的に不便だと思います。
一つ一つのサービスの利用者はそれほど多くないですから。

ツイッターとかグーグルのようなプラットフォーマーがマイクロペイメントをはじめて、普及するといいのですが。

おはようございます

・アキラさん

わざわざ有料記事へ行ってみてくれましたか(笑)

手続きを進めると、クレジットカード情報の入力画面に進みます。逍花さんも指摘されているように、いちいちそんなことをするのは面倒ですよね。

あんまりクリックし過ぎると

分配は再調整して多寡をつければいいわけで。まあ、それも面倒ですけどね。

・逍花さん

ユーザーがサービスごとにいちいち登録して、

そうなんですよね。でも、これもキラーコンテンツが現れれば状況は変わるんじゃないかと。私はそこをフリージャーナリストに期待しているんですけどね。上杉隆さんや岩上安身さん、田中龍作さんなどが無料公開+共感購入を始めて下されば、そのサービスに登録するユーザーも増えるのではないかと思うのですが。

ツイッターとかグーグルのようなプラットフォーマーが

やっぱりそれが近道かな。そうなると「送金」ですよね。それとも「決済支援」という形も可能なのかな?

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