愚慫空論

【妄想】孫正義の野望・ロスチャイルドの支配【陰謀説】 ~前編



アジア全体の電力をつなぐ「スーパーグリッド構想」--孫正義氏が語る

 孫氏は、「私が自然エネルギーについて力説すると、ソフトバンクの利益のためにやるんだという見方をする人がいるがいい加減にして欲しい。本来は本業だけに集中したい」と語気を強める。自ら自然エネルギーのモデルケースを作ることで新規参入者が入ってくることを心から願っていると、自然エネルギー事業に取り組む理由を語った。


ふ~む。孫正義氏は、はたしてその言葉通りに「善意の人」なのだろうか?
善意の言葉を疑うこと自体悪意と受け取られかねないが、敢えて疑ってみることにする。
帝国
孫氏の望みは〈帝国〉である。
アントニオ・ネグリとマイケル・ハートが唱えた意味での〈帝国〉。
それをアジアに建設しようという野望。

孫氏は再生可能な自然エネルギーの実用化を主張し、その実現を試みている。原発の危険性が明白となった現在、自然エネルギーの実現は私たちにとっても極めて重要な課題である。

だが、手段と目的を入れ違えてはいけない。自然エネルギーは(物質的のみならず精神的にも)豊かな生活を実現するための手段である。自然エネルギーの実現そのものが目的ではない。

(原子力もかつては、そうした手段だと捉えられてきた。ところが実際は、一部の者が権益を享受するための手段と化してしまっている。)

孫氏は自らの行動の目的に対して極めて意識的な人であろうと私は想像するが、その目的が「私たちの豊かな生活」であるかどうかは疑わしい。自然エネルギーは、目的を実現するための手段としては、私たちと同じである。しかし、その目的は違っている可能性が高い。

自然エネルギーは原発や火力のような大規模プラントと比較すると、ひとつひとつは規模が小さく効率も良くない。さらに発電は自然の条件に左右される。そのため自然エネルギーを大量大規模かつ安定的に使用しようとするなら、水平協調型の電力ネットワークが必要になる。それが「スマートグリッド」である。

大規模な電力ネットワークはすでに各電力会社によって実現されているが、これは垂直統合型である。数少ない大規模な発電所から、社会の隅々にまで電力を供給する。垂直型の特徴は、電力供給者が需用者の需要に応じる義務が発生すること。つまり電力会社は、常に予想される総需要を上回る供給能力を維持しつつ、需要に追随した供給調整を行なわなければならない。そして義務が、電力会社の権益発生源になっている。

自然エネルギーのネットワークシステムは、もっと複雑なものにならざるを得ない。まず発電所の数が圧倒的に増えるし、しかも人間の都合で思うように供給調整をすることができない。そのために需要を調整する必要が出てくる。水平型のネットワークは、ネットワーク自体に需給調整機能を持つことが必要になる。ここが垂直型と水平型の最大の違いである。

孫氏の目的はこの高機能ネットワーク、スマートグリッドの所有であろう。

スマートグリッドの実現は、既存の既得権益を解消してしまう。そのことは私たちの目的とも合致する。だが、その所有は別の形の権益を生み出すことになる。では、その権益とは何か。

スマートグリッドは、そのシステム自体に需給調整機能が備わったもの。そして需給調整は「市場」の機能である。つまり、スマートグリッドの所有は、その商品は電力ひとつではあるが、市場そのものの所有と等しい。電力は私たちが文明生活を営むのに欠かせないエネルギーであるから、その市場の所有は「生権力」の掌握になるのである。

生権力を掌握することができれば、その権力に服する者は、それと意識せずに自発的に「税金」を支払うようになる。税は権力機構である国家が徴収するものであるが、そこには強制感がどうしても伴う。しかし、生活のために消費する電力に対して料金を支払うことには(料金に高い安いの批判はあったとしても)自発的だ。現行の電力供給精度(垂直型)では、電力会社は供給義務があり電力料金はその義務に対する対価であるとも言えるが、スマートグリッド所有になるとその義務はずっと小さくなってしまう。スマートグリッド所有者には私たちの需要に追随して電力を供給する義務はない。ネットワークを維持する義務があるだけ。しかも、その義務は既存の電力会社と同じく、いや、もっと広域的な独占的な義務なのである。これが権益の源泉にならないはずがない。

孫氏率いるソフトバンクも、自然エネルギー発電ビジネスに参入はするだろう。しかしそれは、他の企業に新規参入を促すための撒き餌にすぎない。ネットワークを所有することができれば、ネットワークに参入して自由競争を繰り広げる必要などないのである。ネットワーク所有者にとって望ましいのはネットワーク使用料を幅広く徴収できること、つまり参入企業が増えること。ネットワークの枠内でどのような競争が行なわれようが、それはネットワーク所有者にはどうでもいいことなのである。

こうしたビジネスモデルは、プラットフォームビジネスとして既に多数存在するものだ。グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、日本では楽天やグリー。ソフトバンクももちろんその中に入る。ソフトバンクを率いる孫氏が、電力プラットフォームビジネスの可能性に気がついていないはずがない。ただ、だからといって、直ちに孫氏が野望を抱いているということにはならない。

さて、ここまでは孫正義氏の野望についての私の妄想である。だが、せっかくなので、もっと妄想を広げてみたい。

孫氏の野望は、電力という文明生活には欠かせないとはいえ、たったひとつの商品市場を所有することが狙いである。ここから妄想を広げるなら、あらゆる商品の需給調整を担う市場そのものを所有するという妄想に至ることになる。

以下、後編へ。

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