愚慫空論

やってしまった(^_^;)

昨日、仕事中に負傷してしまった...。
負傷の箇所は、左足、膝のあたり。もう、パンパンに腫れ上がって曲げることができない(右膝と比べた写真を撮ってUPしようと思ったが、汚いのでやめた(爆))。歩くことすらままならない。これでは仕事にならない。稼げない(泣)。さあ、困った。

事の顛末は、次の通り。
私が現在、仕事場で受け持っている役割を「トン掛け」という。教科書的にいうと「荷掛け手」。伐倒した材木を集材するためにワイヤーロープを架設してあるのだが(この架設の方式をエンドレス・タイラー方式という。図を参照)エンドレスタイラー
架設されたワイヤーロープ上の搬器をウインチの動力で動かし、その搬器に荷を取り付けるのが荷掛け手、つまりトン掛けである。ちなみにトン掛けの「トン」とは玉掛けワイヤーロープのこと。
で、現場の実際の状況はというと、下の写真のような感じになる。
 トン掛けの現場
こうした場所でトランシーバーを使ってウインチの運転手と連絡を取り合いながら搬器を誘導し、荷を掛ける。機械動力は使うものの、エレガントさに欠く実に野蛮な方法だ。

余談だが、トン掛けは上の写真のようなところにひとりでいることになるので、しばしば虫たちの集中攻撃に遭う。梅雨時ならブヨ、今はアブである。生き物の血を吸おうと襲い掛かってくる。彼らは命知らずなので、幾ら追い払ってもまたすぐに舞い戻ってきて再度アタックをかけてくる。ブヨは蚊取り線香の強力なヤツ(山林作業用として売られている)で防御するが、アブにはこれも効かない。だもんで、叩き落とすしかない。多い日は一日で100匹かそこらは優に叩き落とす。

 虫たちは鬱な存在だが、それでも鬱なだけである。危険なのはやはり強力な力、機械動力、重たい材木の重量、そしてワイヤーロープの張力。今回やられたのは機械動力
である

 トン掛けは、荷を搬器に取り付けると安全な場所に退避し運転手に合図を送る。そうすると運転手はウインチを操作し、材木を搬出していく。これが手順である。ところが今回、安全な場所に退避するはずが、安全な場所ではなかった。
 写真からもわかるように、現場では切り倒された木が折り重なっている。これを一本ずつ、木の大きさによっては数本ずつ、または大きすぎる場合には小さく切断して搬器に取り付ける。今回は小さめの木だったので3本ほどくくりつけたろうか。
木は折り重なっているので、くくってはいない他の木も一緒になって引きずり出されてしまうことがある。トン掛けは木の重なり具合を見ながらそうしたことも予測して退避する。本来ならなるべく遠くへ退避するのが望ましいのだが、毎回毎回遠くまで逃げていたのでは体力的にも大変だし、作業能率も落ちる。だから、なるべく近くで安全な場所を見切って退避するのがこの仕事のコツになる。今回はこの見切りに失敗したのだった。

 くくった木が予想以上に長かったということもあって(折り重なっていると木の長さを把握できないことがしばしばある。木はだいたい同程度の長さなのだが、ときに長いのが混じっていたりする)、退避したすぐ近くでくくった木に引きずられて細い木が動いていった。運が悪かったのは、それが細く比較的軽かったということだ。重ければ動いてもすぐに止まる。ところが軽いとなかなか止まらない。その上に悪かったのはその軽い木の切り口が何かに突っ張ってしまって、より軽い梢の方がぐるんと回転してしまった。その回転半径内に退避してしまっていたのだった。
これは木が軽い時にはしばしば起こる現象で、もちろん私はそうしたことがありえるということは把握はしていたのだが、今回はそれが予想以上に近くで起こってしまったというわけだ。
飛んできた木が左足の膝の辺りに命中して、跳ね飛ばされた。命中したのが頭だったら今頃どうなっていたかわからない。当たった部分の木の太さは10センチもなかったろうが、それだけに軽く、軽いがために動いてくるスピードが速い。その上、そうした太さの木はしなりながら飛んでくるので、軽いといっても衝撃はなかなかに大きい。 跳ね飛ばされたのが幸いして骨折にまでは至らなかったが、まともに受ければ足はポッキリといっていただろう。まあ、まだ運はよかったというべきか。

事故に遭ったのが、時刻にして午前10時頃だったと思う。トランシーバーで事故に遭った旨、運転手に連絡して作業は中止。足を引きずりながらもなんとか自力で歩くことはできたので下山を開始して、車のあるところまで到着したのが12時半だったから、所要時間は2時間あまり。普通なら40分程度で下る道だ。
 昨日は日曜日で医者は休み。救急車を呼ぶほどの負傷ではなかったし、探せばどこかに当直医がいて応急手当はしてくれるだろうが、どうせ湿布あたりを処置して後は動かさないように言われるくらいなので、医者には今日、月曜日に行くことにして、帰宅。んで、今、このエントリーをアップしているという次第。もちろん医者に行くのはこれから。

症状は打撲と捻挫。打撲は大したことはなさそうだが、捻挫がひどい。左膝の周辺の筋を痛めたみたい。おそらくしばらくはまともに歩けないだろう(泣)。

ただ、負傷してよいことがなかったわけではない。時間ができる。読めずにいる本もいろいろあるし、撮り溜めてみていないビデオもいっぱいある。ブログに書きたいこともいっぱいある。そうしたことに宛てる時間が思わずできてしまった(笑)。

 まあ、しかし、しばらくは貧窮生活を強いられることになりそう(泣)。


 おまけに現場から見える風景を。この山はわかる人にはわかるだろうが、近畿では標高の高い山である。
大日稲村

コメント

うーん!?

いやいや、うーん、何とお見舞い申せばよいのやら。
ワタシも左足甲付近の靭帯に爆弾抱えていて、無茶をすると歩けなくなります。で、my松葉杖を買ってしまいました。生活が滅茶苦茶不便になりますが、仕事は座り仕事なのでなんとかできます。
愚樵さんの場合、後遺症が(仕事上は)致命傷となる恐れがあるので、完治されるよう祈願しております。御自愛下さい。

お大事に

どうかお大事に。

しかし、冷静にご自分の事故を書かれているところは愚樵さんらしい、、、
心から早々のご回復、祈っています。

奇禍を奇貨とす

おかげで、ふだんのお仕事の様子が、よくわかりました。さすがと思うのは、この怪我を勉強の機会にしてしまう前向きの姿勢です。
 ともあれ、早いご回復を祈っています。

怪我も天啓

時間だけは万人に平等って、人それぞれの寿命を考えなければの話ですが。

人生とは面白いものでこういう機会があればこそ、勉強にも身が入るものです。もし私が金持ちで、時間を貨幣に交換する労働という行為から免れていられる身分であったとしたら、これほどの意欲は湧かなかったでしょう。おそらくは時間を浪費してしまっただけに終わる。そういう意味で、時間は本当に平等なんだと思います。
だから、私、樵が出来なくなると二重の意味で困ってしまう。ひとつはもちろん生活の糧に困るということですが、もうひとつは思索の糧にもおそらくは困ってしまうことになるだろうということ。不思議なことですが、肉体労働と思索とは、どこかでバランスが保たれているんですね。

蛇足ですが、不思議といえば、私が樵を選んだ理由もそうです。肉体労働であれば、建築現場でも何でもよかったのですが、なぜか、私には樵なんです。自然を相手にということなら百姓でも漁師でもいいわけですが、どこか違う。私には樵。不可解ですが、心のどこかに確信があるのです。

忘れていました

すみません、お見舞いのお言葉にはまずお礼を述べなければ。肝心なことを忘れてました。

改めまして、暖かいお言葉をありがとうございます。

お大事に・・・!

読むだけで膝が痛んできました。(泣)
1日も早い完治をお祈りしています。

しかし、兄さんの日常が垣間見えて、面白いエントリーでした。^^

>肉体労働と思索とは、どこかでバランスが保たれている

なんとなくわかる気がします。私もたくさん考える時は散歩したり、ドライブしたりするんですよね。・・・ながら族なだけで、全然わかってないかも・・・。(^_^;A

兄さんとな?

え~っと、困りました。いやいや、その前にお見舞いありがとうございます。

で、何が困ったかと申しますと、「兄さん」なんですよ。そう呼ばれてなんと返せばいいですか、水葉@(←ここには何か適当な敬称を)? 玲奈さんなら間違いなく玲奈ネエサンなんですが(叱られるかも(汗))。

それはさておき、私に時間が出来てしまうのは水葉さんにとっては困ったことになるかも。長~いコメントがズラズラと...(笑)

あら。

自己申告でいいんですか?
ならば「水葉姫」でおねがいします~。きゃは☆

かしこまりました、姫

かしこまりましたけど、うけたまわりましたけど、この自己肯定感はなんなんだ? 感心するやら呆れるやら...(苦笑)。水に沈むどころか、空に舞い上がってます。

...で、ついでにご示唆願いたいんですが、ならば玲奈さんは? 玲奈女王さま? いや、女王さまはお玉さんか。お玉女王さま。ピッタリ!

玲奈女王さまは響きが違ってしまいそう...。くわばらくわばら。

お怪我でしたか。どうぞお大事になさってください。私も水葉さんと同じで、読むだけで足を複雑骨折した気分になってきました。(^^;;;;;;

それにしてもどうして私が女王??しかも「さま」付き??
水葉姫、碧猫総統、布引のおやっさんときて、私は...うーむ、やはり「秘書」ですかねえ。ああつまらない。(笑)

えぼりさんはやはり「総婦長」でしょうか、お玉さんが「女王」なら。

>玲奈ねえさん

「秘書」・・・つまらない。ああ、めちゃくちゃつまらない。
こんなことでは、護憲派アマゾネス軍団のお笑い部門に入れませんよ!バシバシバシ!!!


>樵兄さん

「玲奈女王さま」ではなくて「玲奈女王サマ」にすると、雰囲気が出るかと存じます。

もう勝手にしてくれ

と言いつつ...

玲奈女王サマ、いいですねぇ。“さま”が“サマ”になるだけで、イカガワシサ倍増! それ、決まりです。ご本人が「秘書」なんてつまらないこといってるんで、基本的人権も何も無視して強制決定。
でも、いいじゃないですか、女王サマですよ?

となると問題はお玉女王ですが。ダブル女王ってのも悪くはないけど、面白くない。で、お玉元帥はどうでしょ? お玉大元帥閣下でいいかな?

>イカガワシサ倍増!

また人をネタに遊んでいる...。愚樵さん、早く怪我を治して、仕事に復帰して、こんなネタを考えるのはやめましょう。笑

碧猫お姉さま、もとい、碧猫総統の言葉を借りれば、私も人畜無害の大人しい生き物ですなんですけどねえ。(嘆)
まあ、ネットアイドル(笑)としてはこのくらいの呼び名は有名税(爆)ということで甘受しますけど。

ネトウヨの気持ちがよくわかる(爆)

ご寛大にもご甘受いただき、うれしく存知まするm(_ _)m。さすがは女王サマ、お心がお広い。


それにしても他人をイジるのは楽しいですね! ネトウヨの気持ちがよく分かります(爆)。

ところで姫のところで私の敬称も噂になっているようですが、すでに私には敬称はついてありますので、これ以上は不要です。アタマに“バカ”という意味の“愚”がついております。
姫のところにも具申しようと思ったんですけど、なぜかうまくいかなくて...


仕事は残念ながら、もうしばらく無理のようです(ToT)。
おかげでまだしばらく遊べる\(^_^)/

それなのですよ。

兄さんに「愚」をつけたくなくて、呼び方に苦労してるんです。

「愚樵さん」で定着しちゃってるようなので、私は「賢人天才愚樵さん」とお呼びしましょうか。プラスマイナスゼロ+1で。

姫、ご容赦のほどをm(_ _)m

そ、そ、そんなマヌケな...

せっかく世捨て人を気取ってるのに、そんなに呼ばれたんじゃ、ホントにバカだってバレてしまうじゃないですか...(ToT)

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“愚樵”改め“愚慫”と名乗ることにしました。

「空論」は相変わらずです (^_^)

      

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