愚慫空論

泥棒は捕まえるべきか

泥棒は捕まえるべきか? 

まず普通ならば捕まえるべきでしょう。泥棒を捕まえることは正義だといってもいい。

が、泥棒を捕まえることがいつでも正義かというと、それは少し怪しい。

もし貧富の差が極端に大きくなって貧しい人たちが泥棒でもしないと生きていけないような社会で、泥棒を捕まえることが正義とはいえません。

世の中には、この“泥棒を捕まえることが正義とは言えない”というようなことがたくさんあります。

身近なところではスピード違反の取り締まりがそうです。たとえば制限速度40キロなのだけれども、そこを60キロで走ることが常態化している道路があったとする。その道路で車の流れに乗って60キロで走っていたの、取り締まりに捕まってしまった。捕まった者は、捉まえた警察に正義があると感じるか? 私なら感じません。なぜ私だけを捉まえたのか、という疑問は持たざるを得ない。そして、ルールに沿って私を捉まえた警察に不正義を感じることになります。

その摘発がスピード違反の取り締まりのようだと言われているのは、「小沢vs検察の最終決戦」などと報じられている現象です。マスコミは盛んに小沢一郎がルール違反をしているという。私も、よくはわからないけれども、小沢一郎はきっとルール違反、つまり「泥棒」をしているだろうとは思います。そして、その「泥棒」が良いことだとは思わない。

では、「泥棒」を捕まえることが正義だと思うかというと、それは思いません。政治の世界は「泥棒」でなければやっていけない世界だろうと思っているからです。

もちろん、「泥棒」が跋扈する世界がよい世界のはずがない。そこは改めなければならないと思います。しかし、だからとって「泥棒」は悪いというルールを恣意的に適用して取り締まることがよい世界を作ることになるとは全く思えない。「泥棒」をしなければやっていけない世界を改めるためには、「泥棒」を取り締まるより、「泥棒」をしなくてもやっていくことができる世界にすることを考えなければならない。そしてそれは、政治の世界が「泥棒」の世界であるとするならば、有権者の責任なんです。官憲に委ねるべきではない。それが民主主義というものだと思うのですね。

“泥棒はとにかく捕まえるべし”。こうした論理がまかり通った例は、世界を見渡せば「対テロ戦争」がその代表格。過去を振り返れば「オウム」でしょうか。それらの例を振り返ってみながら、今日、垂れ流されているマスコミ報道を距離を置いて眺める必要がある。それが成熟した大人の責務であると思うのです。

コメント

泥棒は捕まえるべきか、と問われたら

迷わず「捕まえるべき」と答えますね。

そしてそう言った端から、この手は率先して泥棒を行います(笑)。

なるほど

泥棒をしなくても済むようにと定めた政治資金規正法の違反が濃厚な状況で
「有権者の責任なんです。官憲に委ねるべきではない」と主張なさるのは
どれだけ制度を作ってもその不備を理由に違反者を擁護するということであって
最終的には「政治家は治外法権の存在であり裁くのは選挙のみ」という結論につながりますが
そういうエントリーと理解してよろしいんでしょうか?

というか、なぜ政権政党の幹事長という権力者をそこまで擁護するのか
その理由をぜひお聞かせ願えればと思います。

じゃっかるさん

>というか、なぜ政権政党の幹事長という権力者をそこまで擁護するのか
その理由をぜひお聞かせ願えればと思います。

こういうものの言い方はひっかかりますねぇ。“そこまで”とはどういうことですか? 私は小沢一郎を全面支持だなんてこれっぽっちも言っていませんが?

ま、いいでしょう。政権与党の幹事長という権力者を支持するのは、東京地検特捜部という組織がそれ以上の権力者のように見えるからです。そりゃ小沢氏は現在政界の最高実力者でしょうから、その気になれば内閣を動かして指揮権発動という手を使うこともできるでしょう。でも、それじゃあ「全面対決」にならないし、検察の闇も暴けない。

じゃっかるさんは、検察は完璧無比の存在とお考えで?

>最終的には「政治家は治外法権の存在であり裁くのは選挙のみ」という結論につながります

政治資金に関しては、私はそういう考えです。というのも政治にカネが掛かるようにしているのは、有権者自身ですから。
が、それ以外に関しては、そうは思いません。
(断わっておきますが、収賄は政治資金ではありません)

このままでは何れ血を見るまで終わりそうに無い

いったい、何が起こっているのでしょうか。?
何が起こっているのでしょう。これが実は良くわからない。
色々解釈できるが新党大地の鈴木ムネオの主張する『国策捜査』との見解なら、日本では3ヶ月前にすでに政権が交代しているので旧政権残党(東京地検特捜部)による現政権に対する武装闘争(パルチザン)ですね。
普通逮捕は証拠が固まったから逮捕するが、今回は『逮捕して証拠を集める』法治国家の正規のルールの逆のパターンで限りなく江戸時代の岡っ引き的発想である。
東京地検特捜部は一年前の西松建設闇献金事件からずっと張り付いて何とか弱点を見つけてターゲットの小沢一郎を捕まえようと頑張っているが、戦力を徐々に増やして逐次投入して大失敗した旧陸軍参謀のガダルカナル戦だとの指摘もありますね。
勝負に勝つ為には乾坤一擲一気にやらないと絶対に駄目。(ほんとに勝つ気があるのか。?疑いたくなる展開である)
小沢一郎の収賄罪の適用は野党で職務権限が無いので、そもそも出発点で無理があるし、賄賂性のある企業献金は野党と与党では一桁違い以上の差があり自民党議員(金権の二階俊博自民党総務会長)を無視して野党議員(小沢一郎)だけを標的にするのは至難の業。
行政府の長の鳩山首相が『戦って』『頑張って欲しい』と小沢を激励しているが、本来は行政府(東京地検)の方に『頑張って』という立場で、『正義』を振りかざして政府の要人を暗殺、政権転覆を企てた2・26事件の青年将校と現在の東京地検特捜部は同じとの意見もある。
また、官僚組織の有力戦闘部隊である検察が政治権力の象徴的存在である小沢一郎を血祭りに挙げて『政治』に対する『官僚』優位を印象付けようとする『政』と『官』の主導権争いとの説もある。
それにしても、本人たちは大変だろうが見ている関係ない我々野次馬は面白い面白い。
東京地検特捜部は元々森元総理の子飼い(手駒)で加藤紘一元幹事長など政敵を潰す目的で『些細な事』を大きな政治事件にしてきた今までの汚い実績がある。
森総理不信任の加藤の乱では個人事務所の光熱費と隣接する自宅の光熱費がドンブリ勘定だったことで摘発して議員辞職に追い込んだが其の程度の事なら個人商店ならある程度は何処でも事情は同じ程度である。
喧しいし目障りな田中真紀子や『総理!総理!』の生意気な辻本清美を秘書給与事件で摘発して議員辞職に追い込んだり森、小泉元総理派のために最大限働いていた。
それにしても派閥争いから自民党は党内一の知性である加藤紘一を失脚させ自分から大事な自分の党の後継者を自分で潰している。
人気の無い谷垣総裁の変わりに次期自民党総裁に人気の小泉ジュニアの名前が出ているそうで、自民党は既に寿命が終わっている。
政界ねずみ男枡添元厚労大臣に言わせると自民党の人材不足は深刻で今自分が首相なら閣僚の7割が民主で3割しか自民党大臣はいないそうです。(たぶん枡添の民主入りは近い)
東京地検特捜部が幾ら頑張っても一度動き出した歴史は元には戻らず最も自民党員らしい金権小沢一郎を潰しても、もはや自民党は政権の受け皿とはならず逆効果で自民党体質から遠い管直人副総理周辺を強化する。
今の検察(東京地検特捜部)の動きは何とも不可解ではあるが、幕末の政変期に大政奉還で政権移譲したのに既に滅亡している幕府に忠義を尽くそうとした近藤勇や土方歳三の新撰組のような『遅すぎた悲劇』なのかもしれない。

帝人事件を想起します

”帝人(帝国人造絹糸社)の株を不当に安く購入したとして検察の捜査の手が黒田英雄・大蔵事務次官に伸び起訴、さらに鳩山前文相、三土鉄相、中島前商工相までが取調を受ける段階に発展したのを受けて、斎藤内閣が総辞職したのである。
 しかしのち、公判は彼らを全員無罪とした。事件が全て事実無根であったことが理由であった。これはおそらく、政友会の久原房之助と検察に絶大な影響力を持つ平沼騏一郎が仕組んだものであろうと考えられている。”
斉藤実は奇しくも小沢一郎と同郷、当時の水沢県出身です。

泥棒に泥棒を捕まえる資格はない

面影さん、早雲さん、コメントありがとうございます。

検察vs小沢、この現象ほど既存メディアとネットとの情報の質が異なるものも珍しいですね。そして、既存メディアでは絶対に表にでてこないのが、検察の泥棒ぶりです。

早雲さんからTBを頂いていますが、

『国策捜査の原点は検察・法務省・内閣のズブズブの関係を作り出した検察の「けもの道」にある』
http://sun.ap.teacup.com/souun/2470.html

この「けもの」がすなわち私が表現するところの「泥棒」ですね。

政治資金規正法という法律は思うに、政治家が「泥棒」を働いていないか、国民が監視するためのツールです。そのツールを活用して、泥棒を働く泥棒が政治家を取り締まる。おかしな話です。

ご回答ありがとうございます。

ご回答ありがとうございます。
コメント欄で議論するのは心苦しいので感想だけ記しておきます。

>私は小沢一郎を全面支持だなんてこれっぽっちも言っていませんが?

私もそんなことは一言も申し上げていません。

>東京地検特捜部という組織がそれ以上の権力者のように見えるからです。

何がどのように見えるかは愚樵さんの自由ですが
検察庁を擁する法務省の長であり指揮権を持つ法務大臣が存在する内閣と
それを支える政党は客観的に見て最大の「権力」でしょう。

ちなみに小沢一郎の親分であった故・田中角栄は
ロッキード事件のとき自民党離党して無所属となり検察と戦いました。
彼は自分が権力者であることをきちんと弁えていたようですね。

>じゃっかるさんは、検察は完璧無比の存在とお考えで?

私は政治資金ついて疑惑をもたれている政権政党の幹事長を
泥棒の例を持ち出して「まで」擁護するのはおかしいと疑問を呈したのです。
本来「検察が抱える問題」と「政治と金の問題」は個別に議論すべきであり
二者択一を迫るかのような論調には違和感を感じます。

>政治資金に関しては、私はそういう考えです。
>というのも政治にカネが掛かるようにしているのは、有権者自身ですから。

政治に金がかかるのは有権者の意識が大きく関わっているのは事実としても
それを理由に政治家の資金問題を不問に付すのは乱暴でしょう。
贅沢を望む家族のため泥棒をした父親は窃盗罪に問われないのですか?

>収賄は政治資金ではありません

政治と金の問題で刑事上の責任を問わないのであれば
収賄で得た金を資金管理団体に納めてしまえば
事実上、収賄罪の立件は不可能になってしまいますね。
ましてや今回のように議員名義での土地購入さえも許すというのは
資金管理団体を使ったマネーロンダリングを認めるということです。

最初から接点はなかったようで

じゃっかるさん、ご感想をありがとうございます。
せっかくですから、私も感想を述べさせてくださいね。

>私もそんなことは一言も申し上げていません。

ええ、わかっていてわざとそう書きました。お返しというわけです。ま、あまり行儀の良い行いではありませんが(笑)

>それを支える政党は客観的に見て最大の「権力」でしょう。

じゃっかるさんも仰るとおり、そこは見解の相違です。

で、見解に相違があることを認めるならば、私が検察と小沢一郎との対決において、小沢側に肩入れするのもまた見解の相違でしかないのではないでしょうかね?

>泥棒の例を持ち出して「まで」擁護するのはおかしいと疑問を呈したのです。

え~と、私は小沢一郎も「泥棒」に喩えているのですが? 

>本来「検察が抱える問題」と「政治と金の問題」は個別に議論すべきであり

まったくその通りだと思います。「政治と金の問題」が政治家の職務権限に絡む贈収賄というなら、そこは司法が介入すべきだと私も思います。が、単に政治資金の不記載程度の形式犯で国会議員を逮捕するに至っては、検察の政治介入と見なされても仕方がないと考えます。まして、同様の問題を数多く抱える自民党が不問に付されているのと比べると、検察はどう見ても不公平です。

「検察の抱える問題」と「政治と金の問題」を同一線上で扱わなければならなくなったのは、偏に検察の行いによるものです。

>ましてや今回のように議員名義での土地購入さえも許すというのは
資金管理団体を使ったマネーロンダリングを認めるということです。

そのあたりは法制度上の不備はあるのでしょうね。その不備というのはいわばグレーゾーンであり、法の解釈次第でどちらにも転ぶと言った性質のものでしょう。その転び方を検察が操作するのがいわゆる「国策捜査」と言われるものでしょう。

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