愚慫空論

来る衆院選~~誰に投票する? どこに投票する?

さてさて、大騒ぎの衆議院解散から総選挙でありますが。

わがまま放題の自分党と化した自民党が重くなり過ぎたエゴに耐えられず自重崩壊し、来る総選挙は民主党による政権奪取が確実視されています。私も有権者のひとりとして、この大きなうねりを現実のものとすべく与えられた投票権を行使する心づもりではあります。

けれども。では、現実に投票すべき選択肢を検討するとなると、いささかの困惑を覚えざるを得ないのですね。今日は、その困惑の中身について少し綴ってみたいと思います。


私の選挙区は、南関東ブロック山梨2区になるらしいです。当選挙区ではこれまで投票したことはありませんが、ちょっと調べればすぐにわかりました(笑)

山梨2区といえば、有名なのは堀内光雄氏でしょうか。自民党の役職をいろいろと務めたようですし、大臣も歴任したのかな? まあ、そんなことはどうでもいいし関心もありませんが、毒マンジュウを喰らったの喰らわなかったの、刺客を立てられたのといったことは私の記憶の中にも存在し、投票行動の判断材料になっています。もちろん、ネガティブな材料です。

刺客云々が出たところで、山梨2区には、その刺客となって当選した議員もいるらしいです。名前は覚える必要を感じないので覚えていませんが、先頃、自民党員が千人単位で離脱したといったニュースでちょっと話題になった人物のようではあります。あ、これもネガティブな材料ですね。

もちろん、民主党公認の候補もおられるようです。やっぱり名前は覚えていません。堀内氏も刺客氏も、それから民主党候補も、ポスターはやたらと街で見かけますが、名前は一向に私の頭の中に染みこんできません。それに、泡沫候補ながらポスターだけは他を圧倒するくらい数が多い幸福実現党。すでに記憶のある堀内氏を除いては、おそらく私自身が投じるであろう民主党候補も、議員本人の名前というレベルでは、泡沫候補と同じレベルでしかない。これが私の困惑のタネなのです。

私が私自身の投票行動を「どこに投票するか」という基準で考えるならば、何も困惑することはありません。自民系2人と民主党候補という選択肢の中では、当然民主党候補ということになる。実際の投票に当たっては、民主党候補の名前を覚えて投票用紙に書き込んで投票箱に入れる。そういった行動を取ることになるでしょう。

が、想定されるこの投票行動が、私にはどうも納得いかないものがあるのです。民主党に投票するなら民主党と書けばよいではないか? 比例区での投票ではそれでよいでしょう。しかし、小選挙区での投票では、民主党と書いて投票すれば無効票にカウントされてしまうでしょう。私にとって、民主党候補本人は名前も覚えるつもりがないくらいどうでもいいのに、そのどうでもいい名前を書かなければならない。小選挙区は、「どこに投票するか」ではなくて「誰に投票するか」なのです。にもかかわらず、現実の選択肢は「どこに投票するか」しか用意されていない。これはおかしなことでないのでしょうか?

「誰に投票するか?」といった基準で考えたときには、私は自分の選挙区以外の候補に目を向けなければなりません。民主党でというならば、たとえば小沢一郎氏。好き嫌いといった感情的な判断も含め、いろいろな評価のある人物ですが、キレイゴトでは済まされない政治を担う政治家としては、私は現在の自民党の政治家の誰よりも高く評価をしている。できることならば、私は小沢氏に一票を投じたい。

また同じ民主党では、戸倉多香子氏。政治家としての実績はないけれども、その将来性に期待して、一票を投じたいと思う。元総理大臣で、胃弱のお坊ちゃまと同じ選挙区だということで注目されているようですが、誰かを落選させるためといった次元ではなくて、その人本人の資質を見て投票行動に反映させたいと思うのです。

あと、もうひとりあげるとすれば、社民党の保阪氏。あともうひとりというよりも、衆議院議員候補の中から誰か一人となれば、現在のところ、私は保阪氏に投票することになるでしょう。保阪氏には期待するところが大なのです。
(私は比例区を社民党にしようかと検討中ですが、それは保阪氏が社民党所属だからです。しかし、もしそうするとなると、これも投票行動がネジレたものになってしまいます。すなわち、「誰に投票するか」の基準を「どこに投票するか」の基準にスリ替えてしまうことになるのです。)

私の困惑は、「誰に投票するか」もしくは「どこに投票するか」という投票基準の混乱、ネジレ、スリ替えに原因があります。「誰に投票するか」を求められているにも関わらず、「どこに投票するか」しか選択肢がなく、「誰に投票するか」の基準で人物を探すと「どこに投票するか」が基準の選挙制度での投票に反映させるしかない。この現実に、どうにも納得いかないものを感じるのです。

選挙制度を巡っては、二大政党制を実現させる小選挙区制が安定した政権交代が行われるから良いとか、比例代表制が死票が少なくて良いとか、さまざまに議論があります。しかし、私にとってそれらの議論はもうひとつ納得のいくものではありません。何か大切な視点が欠けているような気がするからです。

その欠けた視点が「誰に投票するか(候補者個人に投票する)」「どこに投票するか(政党に投票する)」の視点であるように私は考えます。比例代表制は「どこに投票するか」で基準がハッキリしていますが、政党政治を前提とした小選挙区制では、この2つの基準のネジレ、スリ替えが常に行われることになる。これはある意味、詐欺的なものであるかもしれません。

私は政治家個人よりも政党が上位に立つ政治制度には賛成できない立場です。なので「誰に投票するか」の基準で選挙制度は組み立てられるべきだと考える。そう考えると、相応しいのは有権者がどの候補者にも投票できる大選挙区制がよいということになります。

参考:『新しい選挙制度の提案』(愚樵空論)

コメント

毎日ボートマッチ(えらぼーと)

色々腹の立つことは有るが、最大政党が民主党で野党多数の参議院で、自民党300議席の衆議院自民党の臓器移植A案が修正されずにそのまま成立するとは・・・・絶句するしかない。
政党の存在意義そのものが問われている。
参院でも審議が殆んど無いままに、麻生太郎の前代未聞一週間前の衆議院予告解散の珍事のドサクサの騒動に巻き込まれてA案が、そのまま通る。
まさに不透明の極みで、参院の存在意義が問われている。
参院審議で、今度の法臓器移植法案が、民主党が早期解散の為の取引の材料として法案成立に協力して成立したとの見方もある。

衆議院とは違い参議院民主党の半数はA案賛成で多数決で採択されるが、不真面目極まりない話ですよ。
法案の審議ではA案提出の議員が原則『人の死は心臓死』で、『移植時だけ脳死が適用』だと衆議院と全く異なる見解を述べ、其の不見識さを批判される一幕もあるが、与野党どちらもが『人の死は何か』が理解出来ていないのです。
ことは人の生死にかかわる重大事ですよ。
まさに拙速の極みで、それにしても酷い法案です。
全く多くの国民の間に意思の統一や現状認識が無いばかりでなく、法案に賛成投票した国会議員自身が脳死に対する正しい認識が全く無い。

衆院通過のA法案ではなく修正A案(中身は同じだが、人の死の定義は心臓死)や参議院で提出された子供臨調設置法案であるE案が通ると、もう一度衆議院で審議しなければ廃案になる。
参議院民主党が、A案を丸のみしないと早期解散できないのですよ。
今回先ず最初に採決されたのは修正法案の方です。
此れに対しては自民党議員は殆んど修正A案賛成する。
反対に、最大会派の衆議院の民主党議員の殆んどが反対て修正A案は否決される。
次に採決された衆議院通過の丸呑みA法案が採決されて参議院の共産や社民其の他の議員が提出していた子供脳死臨調設置のE案は採決されずじまいです。

それにしても『人の死の定義を変える』と言う、民主党が其処までして手に入れた早期解散ですが、『解散』と名前が付いているが8月30日だと任期満了とは1週間違いですよ。
こりゃ~ア。解散などとは片腹痛い。
赤福の賞味期限じゃなかった、制作日偽装みたいなインチキ臭い印象操作の類い。
これは、解散ではなく賞味期限切れ販売停止政党の『解散』偽装です。

それとも、任期満了『誤差の範囲』解散ですね。




総選挙の政党支持についてですが、参考にするのに良いものがあります。
毎日新聞社が2007年の参院選で日本のメディアとして初めてボートマッチ「えらぼーと」を実施していますが、この結果が実に興味深い。

政党が出すマニフェストではなく国政選挙前に立候補者に対して、選挙の争点に関するアンケートを実施。
この候補者アンケート結果を、えらぼーとの基礎データにして有権者個人との相性を調べる形式です。
これに因ると、私の主張と一番近いのは社民党でした。次が僅か1ポイント違いで共産党。
比較的近いのは田中康夫の新党日本でした。
田中康夫は、いがいにも革新的で社民や共産党に政策が近くて、元自民党の議員が離反したのは有る程度予想されていた。

それにしても驚くのは共産党と社民党の結果です。
実は、この二つの政党には、政策上に大きな違いは全く無いのです。
ところが仲が良くない。全くそりが合わないといってよい。
違いは政策ではなく別な所に有るらしいですよ。
共産党と社民党に政策上の差はそれ程多くは無いので、両党が合同して護憲左翼の第三局の構築は、政策面だけなら即座に可能ですが、今のように、なんとしても共産党の名前に拘る共産党本部と、恥も外聞も無く民主党と合同したくて仕方が無い社民党執行部では難しいのでしょう。

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