愚慫空論

北星学園のみなさんへ ~なぜそんなことに傷つくの?

本エントリーは、dr.stoneflyさんの呼びかけに応えたものです。
『「北星学園生徒からの手紙」…応援している大人はたくさんいる!!』
はい。応援している大人はたくさんいます。南国でキコリをやってるオジサンも応援とメッセージを送りたいと思います。

で、本エントリーのタイトルですが、「そんなこと」とはもちろん、心無い人たちの中傷誹謗のことです。一見、突き放したように感じるかもしれませんが、そうではないんです。誹謗中傷に傷ついている中学生達を揶揄しているのでも、気にすることはないよ、傷つくことはないよ、と言っているのでもない。
素直に素朴な疑問として、考えてください。少し難しいことを言うようですが、キチンと自分たちの頭で考えて、教育基本法は変えてはいけないとの結論に至った中学生達なら、きっと理解できると思います。


事の顛末をいまさら書く必要はないでしょう。自分達の意見を公表した中学生に対し、心無い大人たちがいわれのない非難をした。そういうことですね。
中学生たちは当然、傷ついたでしょう。想像に難くないし、dr.stoneflyさんのところへ寄せられたメッセージからもそれは十分読み取れます。

ここでヒネクレ者の私は考えます。なぜ、傷つくんでしょう? 中学生達は間違えたことをしていません。教育基本法を改正が正しいかどうかの結論は別としても、自分達の頭で考え、疑問を持ち、それを質問するという行為のどこに非難されるべき余地はありません。
けれど、たとえ北星学園の中学生達が自分達の行為が正しいと確信していたとしても、心無い大人たちからの誹謗中傷には傷ついたでしょう。正しいと確信していたなら傷つくことなんか、ないはずなのに。それでもやっぱり、傷ついたことでしょう。

私は、北星学園の中学生たちが正しい行いをしたことに対しての賞賛を惜しむものではありませんが、それ以上に、中学生達が「傷ついた」「傷つけられた」ことに賞賛と共感を捧げたいと思います。

北星学園の中学生達には、自信をもってもらいたい。それは、正しいことしたという自信ではなく、自分が「傷つく」存在である、ということです。
「傷つく」心を持っているということは、それは共感する心を持っているということです。共感する心を持っているから、自らの行いが正しい正しくないに関わりなく、誹謗中傷を浴びせられると傷つく。でも、それでいいのです。

共感する心、傷つく心を持っていることは、場合によってはとても苦しい事態に立ち至ることがあります。その典型例がイジメです。傷つく心がなければイジメなんて、怖くない。どう考えてもイジメル者が間違っているのですから、自分が正しいということを盾に戦えるはず。自殺に至るなんて、ありえないはずです。
でも、違うでしょう。イジメに遭ったら苦しいでしょう。
それでも、それでいいのです。共感する心、傷つく心をなくしてはいけません。

誤解のないようにいっておくと、イジメられ苦しむことが良い、というではありません。苦しみと対決するのは大切なことだけど、自分ひとりの手に負えない苦しみから逃げ出すのは、大いに結構。そして、そんなとき、苦しみの淵から抜け出す光明となるのが、ささやかな共感だったりするのです。

この共感は、言い換えると「絆」です。人間は「絆」によって救われもし、苦しみもする存在なのです。「絆」で人を救うことも出来れば、苦しめることもできる。北星学園の中学生達は、このことをたっぷり実感しただろうと思います。

共感する心、傷つく心とは「絆」を大切にする心です。
この心を無くしてしまうと、中学生に誹謗中傷を浴びせた大人たちのようになってしまいます。

彼らの行為は自分達は正しいと考えてのことでしょう。正しいと考えているなら堂々と名を名乗ればと思うかもしれませんが、卑怯な彼らの中にも少しは「絆」を大切にする心が残っている。その心が彼らに卑怯な振る舞いをさせてしまう。そう考えると、かわいそうな人たちです。

中学生達はこれから勉学を重ね、なにが正しいのか判断するための知識をいろいろと蓄積していくことでしょう。それはとても大切なことです。けれど、知識の蓄積と引き換えに「絆」を大切にする心を無くしていくのなら、それはもったいないことです。
時には重荷になることがあるかもしれないが、それでも「絆」を大切にする心、共感し、傷つく心を大切にしていって欲しいのです。
      

コメント

傷つく心

結論だけ先に言うとこの子達、とんでもなく傷ついたと思います。
イラクの人質事件の3人は一時は体調不良が激しく2年近くも立ち直れ無かったらしい。
人々から一斉に非難された時、人が此れほどに脆いモノだとは情けなくもあり悲しくも有ります。
小泉が憲法を無視してイラク派兵を強行した時。マスコミ対策(カムフラージュ)として高橋尚子のオリンピック落選を演出?してその結果高橋選手は2年近く競技が全く出来ないほど体調を崩す。
あれ程体を鍛えていても心は鍛えられ無いものらしい。
たぶん周りの立派な大人たちが自分を裏切り、非難し、敵になることが信じられなかったのでしょう。

愚樵さん、ワタシへの、いや生徒さんたちへのメッセージありがとうございます。いいですね、子どもたちも(年令だけの大人も)理性で普段から考えてくれたらと思います。ワタシもかな。
でも、人間はそれほど強くない、傷ついた時、理性を駆使して合理的に思考できる人間はすくないでしょう。やはり「絆」ですか、「絆」ですね。なんだか滅茶苦茶キーワードになってるなぁ。

布引さん、dr.stoneflyさん、ありがとうございます

ほんとうに人間なんて脆いものですよね。

けれど、それだからこそ愛すべき価値がある。弱いから、頑張っている姿に感動する。もともと強いものが強くても、面白くもなんともないじゃないですか。

理性なんてものは、心が健常であってはじめて正常に働くものでしょう。人間の心は良くも悪くも「絆」に左右される。これは動かしようのない真実だと思います。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://gushou.blog51.fc2.com/tb.php/15-b583f3ec

真っ赤な大地、わが北海道(前編)

 皆さんは、「君が代」を歌えますか。 私などは自慢ではありませんが、 「♪君がァ代ォは、千代に八千代に♪・・・何だっけ??」 自国の国歌すら歌えないとは、恥ずかしい限りです。 ワールドカップのドイツ大会で、日本のサポーターが選手に届けとば....

社会のつくりかた、つくられかた

25日に「いじめた生徒は出席停止に…教育再生会議が緊急提言へ」というニュースを聞いて、気になっていたので、そのことを取り上げる。私がこのニュースを聞いて強い違和感を持ったのは、幾つか理由があるが、一番の理由は「いじめる子どもを生み出したのも私たちの社会だ

北星学園の生徒さんへのお返事

北星学園の生徒さんからメールをいただいた。私からのお返事を、差し支えのない範囲でご紹介♪はじめまして。結城水葉です。昨夜、メールを頂いていたことに気付きました。お返事が遅くなってごめんなさい。

kuronekoさんからお手紙ついた

kuronekoさんからお手紙ついた ♪ハムニダさんたらお仕事もサボって、広めよ~ 広めよ~ 広めよ~***** 以下転載 *****少し長いですが大事な内容ですから最後まで読んでください。 教育基本法改悪をめぐる国会は今週、来週が大きな山場になります。 マスコミは、「教

憲法規定に違背して内閣(行政機構)優位の統治構造が維持されてきた日本

Q1:「衆議院が内閣を信任しないという意思表示をしてもいないのに、天皇の国事行為に関する条項(第7条)をダイレクトに使って衆議院を解散できるという“荒業”が通用してきたのが戦後日本の政治実態である。」において、あっしらさんは“荒業”が通用してきた原因を何

人間関係で悩んでいた人がウソの様にトツゼン、人気者になった!

人間関係やコミュニケーション等で  あなたはお悩みですか?それならば、このホームページは重要です。なぜなら・・・  年間1000人以上を対象に研究し、完成した、人間関係に多くの奇跡を起こしてきた極意を  あなただけに公開するからです。-----------------------

 | HOME | 

 
プロフィール

愚慫

Author:愚慫
“愚樵”改め“愚慫”と名乗ることにしました。

「空論」は相変わらずです (^_^)

      

最近の記事+コメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

QRコード
QRコード