愚慫空論

賑やかな季節になった

しばらく更新が滞っている。おまけにいただいたコメントへの返事もしていない(申し訳ありません)。

先に書いた死刑についての話の続きとか、チベットについてとか、それからガソリンのこととか、書きたいと思うことはいっぱいある。いっぱいあるのだが、書けない。風邪を引いてしばらく体調を崩していた上に、回復して仕事に復帰するとしばらく休むことも出来なくて(休んだ分を取り返さないと、生活が苦しいので...)、どうにも時間が取れない。もともと私は筆が遅いところへ持ってきて、重いテーマを好んで取り上げるものだから、ますますエントリーをあげるのに時間がかかってしまう。途中まで書きかけて放り出してある原稿がいくつあることか。自分の文才の無さに嫌気がさすこともしばしば。

といって何も書かずにいると、ますます書くのが嫌になるから、ここらでまたひとつ、軽くエントリーをあげておくことにする(最近は、こんなのばっかり)。ホント、ただ書いただけで、それ以上の意味は無いから、ここから妙な議論を展開したりしないように、とある人にはお願いしておこう。


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賑やかな季節。まず、サクラが咲いた。

辺りを見渡すと、スギやヒノキの緑のなか、あるいはまだ葉を付けない雑木類の茶色のなかに、淡い桜色の模様がポツリポツリと見える。山桜だ。ここ2日ほどで満開になった。道路沿いに植えられているソメイヨシノは、2分咲きといったところか。日当たりのよい場所では満開に近い状態になっている木もある。あと、3日もすれば盛りになるだろう。

(当地熊野では、なぜかソメイヨシノより山桜の方が早く咲く。サクラで有名な吉野は、品種は山桜。そしてソメイヨシノより開花は遅い。吉野と熊野ではそれほど気候条件が違うとも思えないのだが、不思議。)

サクラの賑やかさは格別だ。春の花といえばサクラよりも先にウメだけれども、ウメの花はまだどことなく寂しい感じがする。ウメが咲くとメジロのような鳥も寄ってくるようになって、冬のどうしようもない寂寥感は和らぐけれども、それでもまだ寂しさは払拭されない。春の賑やかさを味わうには、サクラを待たなければならない。そのサクラが咲き出した。

ただサクラについても、私はまだ一抹の寂しさを感じないわけではない。枝えだにいっぱい花を付けて咲き乱れるサクラは文句なしに賑やかなんだけれど、それが桜色一色というところが少し気にかかる。ひとつの色で染め上げてしまうところに、狂気じみたものを感じ取ってしまう。だから、私の一番好きなサクラは花が満開のサクラではなくて、花がおおかた散って新芽の緑が芽吹きだした頃のサクラである。この頃のサクラがいちばん賑やかな感じがする。

忘れてはいけないのがミツバツツジ。サクラよりも小さい低木で、これも葉を付ける前に花を咲かせる。花の色はサクラよりもずっと鮮やかなピンク。ピンクというより紫に近いかもしれない。この花の色が視界に入ると、ハッとしてしまうくらい鮮烈な色だ。ミツバツツジも花のみで、花の数はサクラよりもずっと少ないのだけれど、これはなぜか寂しさは感じさせない。数は少なくても、色の鮮烈さだけで十分に賑やかなのがミツバツツジ。


賑やかになったのは色彩ばかりではない。音の方も賑やかになった。

山の冬には、本当に音がない。風の音や沢の音のような、年中鳴っている音はもちろんあるけれども、生き物が発する音がとても少ないのである。冬の間、生き物が発する音でよく耳にするのはキツツキが木の幹を叩く音だが、これがまた風の音などと同様、無機質で色気がなくて、その上よく響くものだからかえって冬の空気の冷たさを感じさせてしまう。山の音に色気が漂ってくるように、春を待たなければならない。

この季節、まだ虫の声はない。春の賑やかな音を奏でるのは鳥たちである。家の周辺では、ウグイスが“ホー、ホケキョ”と鳴くようになったし(寒い時期は“ケキョ、ケキョ”となくだけ)、もう少しすればコジュケイがけたたましく鳴くようになるだろう。メジロは随分前からチュルチュル鳴いているが、ヒヨドリも最近、賑やかになった。

ヒヨドリはここのところ、ウチの畑に集団でやってきては野菜を食い荒らしている。食い荒らしているといっても、もう食べないトウのたった白菜やキャベツだから構わないのだが。白菜もキャベツもアブラナ科だから、花が咲くと菜の花になる。その菜の花を見て楽しむためにわざと抜かずに置いてあるだけ。食べられたら困るものには、ちゃんとネットを掛けてある。(どうでもいいのだけど、ヒヨドリのいちばんの好物はブロッコリー。それも人間が食べる花芽には目もくれず、固い葉っぱばかり食い荒らす。)


さて、賑やかになったといえば、食べ物のことにも触れておかねばなるまい。畑の方は、現在、端境期でめぼしいものは無いのだけど、その代わり、そろそろいろいろと山菜が芽吹いてくる頃。この時期は、食卓も賑やかになってくる。

フキノトウは少し前にも書いたけども、ここらでは正月早々から芽を出す。ツクシも大方終わったが、ツクシと一緒に出るスギナはこれから。タラノメは場所で出方が違うけど、もう、あちこちで出てる。最近は食べ飽きて、あまり手はでないけど。

ワラビはもうすぐ。もうすぐといえば、タケノコも。タケノコが出始めると、食卓はタケノコに占領されてしまうので、これはこれで憂鬱なのだが...。それからゼンマイも出るけど、これはアク抜きが大変で、まだウチでは作ってない。

ああ、それから忘れてはいけないのがゴンパチ。ゴンパチというのはここらの呼び名で、全国的にはイタドリ。でも、あまり他の地方ではイタドリを食べることは少ないように思う。食べられるのは知っていても、ね。ところが当地ではこれが皆の好物。採りすぎで、だんだん生えてる場所が少なくなっているくらい。

有名な山菜で、ここらに無いのはコゴミ。コゴミが出るには暖かすぎるみたい。それからウドをあまり見かけない。なくはないはずなんだけど。見つけて、食べたい。ウドのキンピラは大好物。ウドは栽培してもいいんだけどね。

あとは...、あるけど食べないのはコシアブラ。私はタラノメよりは好きだけど。


ごく最近、妻が『花を味わう』なんて本を購入した。ありきたりの山菜では飽き足らなくなったか、とにかく手近にあるもので食えるものはみんな食ってしまおうという魂胆のようだ。見てみると、あるある、食えるもの。うれしくなってしまう。

何を食ったかは、また、ここで報告することにして、今日はこれでオシマイ。

コメント

たしかに

書かなくなると、ますます書くのが嫌になるというのはその通りですね。例のゲームはやっと終わりました。でもって書こうと思ってもなかなか指が動かない。おまけにゲームのしすぎで親指が腱鞘炎となりました。痛い!

うちもぼちぼち本来の更新ペースに戻したいのですがなかなか書けません。お互い軽い話題から復帰してゆこうではあ~りませんか。といいつつコアな記事があがるのを期待していたりして。それもお互いさまかも。

ご自愛なさってくださいましね。

イタドリ

どうやって食べますか? どう食っても、どうも美味いと思えません。
昨年、はじめてタンポポの花を天ぷらにしてみました。これが美味かった。今年も食うつもりです。

昼間はポカポカ陽気になってきましたが、朝晩は相変わらず寒いです。最近は積雪自体が少なくなってきたので、それほど危険性はなくなりましたが、この時期に雪崩がよく起こる。川も一気に水が増えるので、このあたりは注意しないと。

あと、「年度末の道路工事」がなくなる時期でもありますので、交通渋滞も幾分かは・・・。

イタドリの食し方、etc

dr.stoneflyさん

イタドリ、なかなか美味いですよ。調理にはちょっとしたコツが要りますが。

① 採集するイタドリの大きさは50cmくらいまでのもの。他の山菜と同じく、あまり大きくなりすぎると美味しくないです。
② 葉っぱをとって、下茹で。時間は~、適当。ほんの1分か、2分程度。歯ごたえを残したいので、ここで茹ですぎないのがコツ。
③ 茹でたら、皮を剥く。
④ 皮を剥いたら、水にさらす。何度か水を替えながら、酸味が抜けるまで。半日程度はかかります。

ここまでが下処理。コツは酸味を完全に抜くのと、歯ごたえを残すこと。うまくできれば、あとはいろいろと調理できます。ウチでは油で炒めてキンピラにすることが多いかな。一度、お試しあれ。

******

薩摩長州さん

腱鞘炎になるくらいゲームに夢中になれるって、薩摩長州さんって、お幾つ? お若いですねぇ。

>お互い軽い話題から復帰してゆこうではあ~りませんか

TBいただいた記事は、いきなりコアなものでしたが(笑)

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わくわくさん

わくわくさんて、雪国にお住まい? まさか小浜市なんてことはないですよね。

当方でも「年度末道路工事」はありますが、交通渋滞とは無縁です。

タンポポ食べて軽くなったよ

というと,谷山浩子さんの唄ですね.

私も何だか疲れてしまって,新しい記事を書く余力がないです.今も仙台の河北新報の夕刊がメールで届いたけど,目次を見ただけでスルー状態.

こういう時には「少女マンガ」の記事でも書いて,リラックスするのが良いかも.(^^;)変態と言われそう

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