愚慫空論

4年に一度の誕生祝い?

今日は2月29日。4年に一度の日だ。

今朝、現場に向かう車の中で、今日生まれた人は4年に一度しか歳をとらない、なんてバカ話をしていた。おそらくは誰もが一度は子供の頃にしたであろう、愚にもつかないバカ話。そんな子供がするような話がいい大人たちの会話のネタになるなんて、私もその中の一員でありながら呆れてはいるのだが、それが結構面白かったりするから困る。

そんな大人たちを“いい大人”と言ってよいのかどうかは、甚だ疑問だが。


広い世の中には、たまたま4年に一度の日に生を受けた人もいる。確率的には1461人に1人いる勘定になる。そんな人たちが本当に4年に一度しか歳を取らないか? そんなバカなことはないのであって、そんなことは子供だって知っている。“いい大人”だってもちろん、知っている。生物学的な年齢は、誕生日が毎年来ようが4年に一度来ようが、そんなことにお構いなしに毎年ひとつずつ加算していってくれる。ああだこうだと議論する必要はまったくないのである。

生物学的な年齢はいいのだが、これが誕生日のお祝いをいつするのか、という話になるとそうは問屋が卸さなくなる。4年に一度の2月29日生まれの人は、それ以外の年にはいつ年をとるのか? この問題は戸籍やらなにやら法律上の取り決め等にも関係してくる話だから、きっと民法あたりに規定があるはずなのだが、そんなことはどうでもよいし興味もない。私は2月29日生まれでも役場の戸籍係でもないからそんな話は関係ないし、そんな話がしたいのでもない。

誕生祝いなんてシャラクセェことはしねぇよ、という人も多かろうが、そういう人のことも勘定に入れると話はややこしくなるので、勘定に入れない。誕生祝いは行うこととして話を進めるとして、2月29日生まれの人は、いつ、誕生祝をすればよいか? 考えられる答えは3つ。

①2月28日 ②3月1日 ③4年に一度しかしない

それぞれに理由は考えられよう。

①うるう年以外の年は2月は28日までしかないのだから、28日にするしかない。3月1日だと、3月生まれの人たちとお誕生会(ほら、幼稚園なんかで月別にやる、アレ)が一緒になってしまう。

②2月29日は2月28日の翌日。うるう年以外は、2月28日の翌日は3月1日だから、3月1日に誕生祝いをするのが正しい。

③生物学的な加齢は関係ない。2月29日生まれの者は2月29日に誕生祝いをすべし。2月29日が来ない年には、誕生祝いをするべきではない。

さて、どれが正解でしょう? いろいろ意見はあるだろうが、3つのどれもが正解、が正解なのではなかろうか? 3つのうち、どれでも構わないのではあるまいか? あるいは3つとも不正解とするべきか?


なぜこんなバカ話をわざわざ取り上げたかといえば、世の中、この手の話ばかりのような気がするから。

確かに、4年に一度の2月29日という日は、必要な日である。地球の公転周期が自転周期のピッタリ365倍ならいいのだが、残念ながらそうではないので、年と日のズレを調整するために必要となる日ではある。しかし、本当に必要な日なのか? と問えばどうだろう? 2月29日があろうがなかろうが、生物学的に人間(だけでなく全ての生物)は加齢していくではないか。

本当に必要か? という問いに対して返ってくる答えは、2月29日は、人間に必要とするとかしないとかの問題ではなくて、人間がいるいないに関わりなく存在する地球の運動のズレを調整するために必要なのだ、というあたりだろうか。年と日のズレを調整する暦は、農業等を行う際の必要性から生まれたのだ、と。

だが、これも考えてみればおかしな話だ。暦を持たない植物だって、時期が来ればちゃんと芽を出すし、花を咲かせれば、果実を実らせる。農業をするのなら、植物の都合に合わせればいいだけの話で、暦は直接は関係ない。目安にはなるだろうが。

なぜ、年と日のズレを調整しなければならないのか? それは人間が地球が太陽の周りを一周する「年」と地球が一回転する「日」を意識してしまうからだ。意識し、厳密に定義し、しかも両者を関連付けようとするから、ズレを調整する暦が必要となり、4年に一度の2月29日が必要となってしまう。つまり2月29日は人間が作り出した虚構なのである。

2月29日の虚構に誕生祝いなんて虚構を重ね、その関係を厳密に定義しようとすると、上で述べたような状態になる。3つの答えが出て、3つとも正解、あるいは不正解という事態になる。

世の中の社会問題なんていわれているものは、2月29日の誕生祝いの問題とさほど変わりはないのではあるまいか?

コメント

行政的には

「誕生日の前日」をもって、満年齢とするので、
(だから、4月1日基準の新学年の場合。4月1日生まれの子~たとえば、桑田真澄~は、3月31日をもって満年齢を迎えるので、「早生まれ」になります。)
2月29日生まれの人は、2月28日をもって満年齢。

税金で、「1日」でも生存してれば、まる1年の扶養控除がもらえるようなもんで、365日(または266日)の最初の1分、最後の1秒をふくんでいれば、「まる1年」
(「2月29日午後11時59分うまれ」から翌年「2月28日午前0時すぎ」で)

こんばんは~(^^)
これは、その立場に立ってみなきゃ分からない悩みですよね。
私はあえて 2月28日と3月1日の両日に祝う、という案を提出いたしまーす。

暦年齢と生物年齢も違うし、、

暦年齢は今年40歳になりますが、医者には32歳なみ、といわれたばかりのみーぽんです。
集団生活をできるだけスムーズに進めていくためには、いろんな虚構がないといけないんですねー。
韓国では初対面でまず相手の年齢をたずね、長幼の序の原則でその後の人間関係も決まるらしい。そういう社会では「いま何歳か」というのが道徳の根幹に近いところにあるんでしょう。アメリカにいると、暦上の年齢なんて誰も気にしていないなあ、と思います。もちろんお誕生日は盛大に祝いますけどね。

第二迷信さん、コメントありがとうございます。それからTBも。

>税金で、「1日」でも生存してれば、まる1年の扶養控除がもらえるようなもんで

これまた虚構以外のナニモノでもないですね(笑)。

******

ママちゃん、こんにちは。

>2月28日と3月1日の両日に祝う、という案を提出

おお! 両方とも祝う! それは第4の選択肢だ。私はそこまで思い浮かびませんでした。

******

>暦年齢は今年40歳になりますが、医者には32歳なみ、といわれたばかりのみーぽんです

おお! 私とほとんど同年代ではないですか。私は今年、本厄です(←これもまた虚構)。肉体年齢は...、自信あったんですけど、昨年のケガ以来、凹んでます。どうも本復しないんですよね。もう歳かな、なんて思う、今日この頃。

>集団生活をできるだけスムーズに進めていくためには、いろんな虚構がないといけないんですねー

その虚構が、人類にあまねく一致していれば虚構なんていわなくて済むんですが。それぞれ異なる上に、それぞれに年月の積み重ねがあったりするから、なおさら始末に負えないんですよね、虚構って。

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